2020年7月24日金曜日

SAH gradeⅤの予後

Long-term Functional Outcomes for World Federation of Neurosurgical Societies Grade V Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage after Active Treatment

Neurologia medico-chirurgica Advance Publication Date: July 16, 2020
doi: 10.2176/nmc.oa.2020-0052

WFNS gradeⅤに対する治療後の予後調査。日本の単施設後方視的研究
n=44、クリップが9割。
3年後には25%がmRS0-2になるという結果

海外ではGradeⅤは手術していないことも多いようだが、実際に25%が機能的に自立している。
75%の寝たきりを作るとも読み取れ、この手術適応は大きな倫理的・医療経済的問題を抱えている。
健康で文化的な生活とは何なのか、税金による経済的負担と人間の生命予後は天秤にかけられるのか、
答えがない中で、現場では”うまいこと”やっていく他ないのだろう
良きも悪きも背負っていくのが医師という職業なのか
なんとも難儀な仕事である