2018年10月14日日曜日

血栓回収療法 CAPTIVEテクニック

Continuous aspiration prior to intracranial vascular embolectomy (CAPTIVE): a technique which improves outcomes
J NeuroIntervent Surg 2017;9:1154–1159.

血栓回収の際に、予めペナンブラで吸引を開始した方が成績が良いのではないかという報告
P: M1閉塞
I: ステント展開の前に吸引開始郡
C: 従来の吸引タイミング郡
O: 術後のNIHSS, 90日後のmRS, TICI

CAPTIVEテクニック
吸引した状態でstentを展開し引くことでcaptiveした状態で回収できる

従来の方法ではACEに入りきらない血栓が末梢に飛んでしまう

患者背景。traditional郡の方がtPA投与が多い
再開通までの時間はCAPTIVEの方が圧倒的に早い

Outcome: NIHSS, mRSは全期間において良好な成績

・再開通までの時間は31分 vs 14分
・TICI 2c/3の再開通は40% vs 79.5%
・退院時NIHSSの中央値は10 vs 3

<Comment>
・CAPTIVEテクニックの方が圧倒的に成績がいいが、果たして吸引のタイミングだけでこれほどまでに違うものなのか。術者の比較がなく、術者による影響が大きいのではないか(新しいテクニックだからきっと熟練した医師がやっているに違いない)とlimitationはあるものの、論理的にCAPTIVEテクニックの方が良さそうで合併症も短時間であれば考えにくい
・血栓回収の術式に関してはある程度頭打ちの印象。今後はより多くの施設での普及だ目下の問題か