Perimesencephalic Hemorrhage: A Review of Epidemiology, Risk Factors, Presumed Cause, Clinical Course, and Outcome
Stroke. 2018;49:1363-1370.DOI: 10.1161/ STROKEAHA.117.019843.
SAHの中でも静脈性のPerimesencephalic Hemorrhageについてのレビュー
定義を知らなかったので確認目的にと調べてみた
・ リスク因子はとくにない
・ 麻痺や水頭症は稀で、あっても一過性
・ 死亡例の報告はない
・ 経過がいいので症状が無ければ24時間後に退院しても良い(さすが米国)
日本であれば鎮静は不要だが2週間は入院してCT, MRIでくりかえし検査をしたいところ。一度は脳血管造影もみておきたい、といったところだろうか。
この定義に当てはまるのであれば、さすがに鎮静を2週間する理由はなさそうだ。
Perimesencephalic Hemorrhageの定義 |
・ 血腫の中心は中脳、橋の前方で、シルビウス裂やinhemiの一部に出血が及んでもよい
・ 血腫はシルビウス裂の外側やinhemiを埋め尽くしたりしない
・ 側脳室後角や第4脳室に血腫が及ぶことがある
Perimesencephalic Hemorrhageではない症例 |
下段はシルビウス裂や側脳室後角に血腫を認める