2020年11月15日日曜日

タンデム病変に急性期CASを行うべきか

Tandem Carotid Lesions in Acute Ischemic Stroke: Mechanisms, Therapeutic Challenges, and Future Directions

AJNR 2020

http://www.ajnr.org/content/ajnr/41/7/1142.full.pdf

頚部と頭蓋内に閉塞があった場合に、どちらを再開通させるかはまだ議論があるところではあるが(個人的にはcross flowの可能性を考えて頭蓋内の再開通を優先させるべきだと思う)、

頚部の高度狭窄に対して急性期にCASを行うか否かは議論が別れるところ。

評価の指標となる論文があったので掲載


評価項目としては

・塞栓源

・梗塞巣

・頭蓋内の再開通の有無

・cross flowの有無

・再閉塞の有無

・tPAの使用の有無

・出血性合併症のリスク

・長期抗凝固薬の適応

といったところ

結局再閉塞して急性期におかざるを得ないことが多いが、もし狭窄に止まるようであれば、バルーンで広げて待機的にCASが最も望ましいだろう