VPShunt後の患者が胆嚢炎などで腹腔鏡手術をして良いか外科から相談があることがある
基本的に逆流防止弁がついてはいるものの、気腹による腹腔内圧上昇に伴う逆流で髄膜炎を来さないか心配ーということである。
確定的なガイドラインはないものの、個別の症例報告・in vivoの検討は行われており、
10mmHgまでの気腹であれば逆流がない可能性が高い
ということになっている
腹腔内の汚染が疑われる場合は、シャントチューブの一時的なクランプもしくは抜去とspinal drainage/ventricular drainageが必要だろう
シャント増設からの期間、腹腔内汚染の程度、開腹術のリスクなどをポイントに個別症例で検討する必要があるだろう
参考
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/78/7/78_1574/_pdf/-char/ja