JAMA Neurol. 2018 Aug 13. [Epub ahead of print]
・DOAC vs ASAの頭蓋内出血リスク評価
・過去にDOACとASAを比較したRCT5本のSystematic review
Inclusion & exclusion criteriaを満たした5本のRCT
結論:15-20mgのリバロキサバンは出血リスクが高まる(OR3.31; 95%CI 1.42-7.72)
10mgのリバロキサバン、5mgのアピキサバンは有意差なし
各研究の質の検討:どれもまずまず
各研究ごとの頭蓋内出血リスクの比較
ほぼNAVIGATE ESUSが結果を引っ張っている
各試験
AVERROES: warfarinが使えないAf患者へのアピキサバンとアスピリンの比較試験
COMPASS: 抗凝固薬を使用している患者の心血管アウトカムの評価試験
EINSTEIN CHOICE: 減量エイバロキ差版の再発性症候性VTEの長期予防効果の試験
NAVIGATE ESUS: ESUSに対する脳梗塞二次予防のリバロキサバンとアスピリンの比較試験
<Comment>
・明らかにNAVIGATE ESUSでDOACの頭蓋内出血リスクが高く出てしまっている。各試験の患者背景の分析が必要ではあるが、ESUSの二次予防効果が薄かったり、出血リスクが高すぎたりNAVIGATE ESUSの結果は疑問が残る。
・本研究の結果は結果として、DOACとASAの脳梗塞予防効果と踏まえて検討が必要。その上でリスクが高いのであればDOACよりASAだが、日本では心原性にASAを使うことは考えにくいのでは・・・?