Platelet transfusion versus standard care after acute stroke due to spontaneous cerebral haemorrhage associated with antiplatelet therapy (PATCH): a randomised, open-label, phase 3 trial
Lancet 2016; 387: 2605–13
オランダ、イギリス、フランスなどの60の病院で行われた多施設非盲検RCT
対象は抗血小板薬を最低7日間は内服していた発症6時間以内のGCS8以上のテント上脳出血
対象は抗血小板薬を最低7日間は内服していた発症6時間以内のGCS8以上のテント上脳出血
抗血小板薬を内服している中等度脳出血に対する血小板輸血は予後を悪くするかもしれない
各群約100人の割付 |
NIHSSは12-13程度、出血量も10cc程度 |
輸血群の方が予後不良な結果 |
安全性評価で差はなし |
中等症の脳出血は慎重な経過観察が吉か
重症であれば手術のために使用せざるを得ない状況もある。
軽症例は不要であるし、中等症は確かに悩ましいかもしれない。
今回の研究では有害事象が多いわけではないが予後不良の結果であり、説明できない因子が絡んでいる可能性が高い。
しかしながら、輸血に関する研究全般として、輸血群は予後不良である傾向があり(そもそも輸血が必要なほど重症であるというバイアスはあるが)、安易に使用すべきではないのであろう。