Characterizing Cefepime Neurotoxicity: A Systematic Review
Open Forum Infect Dis. 2017 Oct 10;4(4):ofx170.
セフェピムの中枢神経症状は有名ではありますが、
具体的にどのような症状が出るのかはあまり知られていません。
198例のReviewです
セフェピム脳症の患者背景
・平均年齢は67歳で、患者の87%が腎機能障害あり
・投与量の中央値は4g/day投与の髄膜炎量の様子
・投与後5日で発症
・発生率は480コース中1回の頻度であったセフェピム脳症の患者背景 |
セフェピム脳症の症状
・8割が意識レベルの低下
(従名が入るレベルからcomaまで)
・5割がせん妄
・4割が不随意運動
・3割がNCSE
・1割が痙攣
失語が1割程度と考えると、多くの意識障害は発語ができるレベルのようです
日本語のケースレポートを見ても、マイルドな意識障害が特徴の様子
また、調べた範囲ではMRI上も特徴的所見は出ないようだ
脳外患者は意識障害を呈しやすく鑑別が複数にまたがるが、
セフェピム使用例は別抗生剤への変更は有用と考えられる