2020年3月25日水曜日

外傷性くも膜下出血による脳血管攣縮

Traumatic brain injury and intracranial hemorrhage–induced cerebral vasospasm: a systematic review

Neurosurg Focus 43 (5):E14, 2017

時々みるtSAH後の脳血管攣縮とそれに伴う脳梗塞について調べてみました。
posttraumatic vasospasmと言うみたいです。
システマティックレビューではありますが、あまり詳しいことはわかっていないのが現状です。
外傷後の仮性動脈瘤とspasmの症例
外傷後の仮性動脈瘤とspasm

疫学

・真の発生率は不明
・5%から18.6%という報告はある

病態

・血液や外傷によって引き起こされる

経過

・外傷後2-3日で起きる。SAH後のspasmよりも早期に起きる
・5日以上続くことがある

予測因子

・重症頭部外傷
・発熱

治療

・aSAHに準拠


全体的にaSAHのspasmと同様の病態なのでしょうか。
真に脳血管攣縮をきたしている場合は、保険適応外ですが、エリルやPTAも治療の選択肢としては悪くないと考えられます。
髄膜炎に伴うspasmも同様の治療が現状bestかもしれません。