Real-world Comparisons of Direct Oral Anticoagulants for Stroke Prevention in Asian Patients with Non-valvular Atrial Fibrillation: a Systematic Review and Meta-analysis
Cardiovascular Drugs and Therapy (2019) 33:701–710作用機序も似ているわけなので、そう対して差はないと思ってはいるものの、
いざとなると、どれが良いのか気になってしまう。
費用対効果など様々な研究がされているが、ヒントになる研究が出ていた。
アジア人に注目したエドキサバンも含めた4種類の比較研究である
(実際にはwarfarinとの比較研究)
アジア人は出血リスクが高く、欧米とも処方量が異なるためDOACにおいては欧米の研究を直接参考にできない。
また、エドキサバンはアジアで主に使われており、欧米でのデータが少なく、レビューに入っていないことも多い。
今回、アジア人にフィーチャーしたシステマティックレビューがあったので読んでみた。
18studyのメタ解析。
アピキサバン
warfarinと比較して消化管出血、脳出血が非優位
アピキサバン vs. ワーファリンのリスクベネフィット |
ダビガトラン
warfarinと比較して消化管出血が非優位ダビガトラン vs. ワーファリンのリスクベネフィット |
エドキサバン
warfarinと比較して非優位なし
エドキサバン vs. ワーファリンのリスクベネフィット |
リバロキサバン
warfarinと比較して消化管出血が非優位リバロキサバン vs. ワーファリンのリスクベネフィット |
エドキサバンは優秀(な臨床結果)であった
実際に4種比較のRCTなんて組めるはずもなく、
現状、retrospective cohortのmetaが限界なのではないか。
直接比較ではないが、それぞれのwarfarinとの比較をみて見ると
やはりエドキサバンは優秀(な臨床結果)であった
これだけでエドキサバンがいいとは到底言いきれないものの、
数少ない判断材料の一つには間違いなくなるだろう。
日本初の江戸キサバン。臨床結果が良いのであれば使っていきたい。