2020年7月8日水曜日

SAH後の脳室管理 -断続的/急速EVDプロトコル-

Intermittent CSF drainage and rapid EVD weaning approach after subarachnoid hemorrhage: association with fewer VP shunts and shorter length of stay

J Neurosurg 132:1583–1588, 2020

米国で流行っているというSAH後の脳室管理 -断続的/急速EVDプロトコル- をするとVPシャントが減るという研究

# 断続的/急速EVDプロトコルとは
基本ドレーンはクランプしておき、脳圧が高いとき(>20cmH2O)、水頭症の所見があるときは10cmH2Oで管理する方法
Hunt and Hessが1-2のとき、48時間でウィーニング
Hunt and Hessが3-5のとき、5日でウィーニング
ウィーニングはそのままクランプして(画像確認後)すぐ抜くようだ


明らかにシャントは減っている
脳圧が高いとspasmが起きそうな気もするが、頻度も変わらず
SAH後の管理についてはまだまだわかっていないことが多い
血腫は洗い流した方がいいとか、脳圧は下げたほうがいいとか、色々言われているにもかかわらず
それらしいエビデンスはない
脳ドレは必要がないのであれば抜去すべきだし、案外必要なのは超急性期だけなのかもしれない