医師の労働について考えた
医師には定年が無いと言われ、実際にご高齢になっても働かれている方を時々みる
"死ぬまで働く"と聞くとなんだか悪い印象があるが、労働というものは果たして悪いものなのだろうか
時に会社売却などで十分なキャッシュを得て、悠々自適な生活をしている人の記事をみる
往々に、数年自由に過ごしたあとは再度何か新しいことをはじているように思える
もともと才のある人なのだから、何もせず時間を費やすということに耐えられないのではないだろうか
というか、人間というのは、ずっと何をすることもなく時間を過ごすことを苦痛に感じるようにできているのではないか
種の繁栄のために、"何かをよくしようと行動するよう"に遺伝的に仕組まれているのではないか、と思う
さらに、歳をとってから何もしないでいる時間が長いと、認知機能が低下してしまうのではないかと思う
独居で何もしてないご高齢の方と、ばりばり八百屋に立っているおじいちゃんとでは活力がまるで違う
人間、社会生活を営むということが予後に影響を与えると言われているが、実際にそうなのだろう
そして、社会生活の最たるものが仕事・労働というものなのだろう
よって、"死ぬまで働く"ということは、健全な人生を歩む上では、むしろ必要不可欠なことなのでは無いかとさえ思える
生きている間は常に脳に刺激を与え続けて日々を過ごすことが、理想的な生き方なのではないかと思う
そして、医師の仕事というのは、場合によっては死ぬまで働ける数少ない職業なのではないか
医師という仕事に限らなくとも、健全な人生を歩むために、死ぬまで労働をしようではないか
可能であれば、その労働というのは、ある程度の負荷があり、働きやすい環境であれば尚更よいのだろう
定年で仕事は終わりという時代は終わって、その先でどんな働き方ができるかを考えてみようではないか