2020年4月15日水曜日

国際脳血管内外科学会によるCOVID-19対策の推奨


Society of NeuroInterventional Surgery recommendations for the care of emergent neurointerventional patients in the setting of COVID-19.

各学会からコロナ対応のガイドライン、レコメンデーション、プロトコールが出てきていますが、血管内治療においても同様の文書が出ています。
国際脳血管内外科学会 SNISからの文書の要約をまとめます。

国際学会による脳血管内治療時におけるCOVID-19対策
国際学会による脳血管内治療時におけるCOVID-19対策
https://www.snisonline.org/covid19resources/
要約としては以下です
・感染管理を徹底すること
血栓回収術の適応を変更すべきではない
アンギオ室に入室前に挿管することとアンギオ室で抜管しないこと
COVID検査はすべての血栓回収術後患者はCOVID-19検査を受けることが推奨される
(脳卒中患者は神経障害のために完全な病歴を提供できない可能性があるため)
・パンデミックのピークが下がるまで、待機的で緊急でない脳血管の症例を延期すること
・状態が安定した患者は抜管してICUから移床すること
・1つのアンギオ室を「COVIDルーム」として指定し、人員配置を最小限に抑えること
スタッフ配置組織:シフトベースにし、スキルを分離すること

ピーク時には完全独立複数チーム制の体制とコロナ用アンギオ室の確保が必須でしょうか。

いかにして感染ピークを遅らせるかは行政の腕の見せ所。
現場で限られた医療資源(人材を含め)をいかに使用していくかは現場の見せ所。
安全を担保しつつ、医療を担保していくことがどれほど難しいのでしょうか。