Eur J Epidemiol (2017) 32:43–53
歯周病が脳梗塞に関係していることを示したシステマティックレビュー
Criteriaを満たした3つのコホート研究
Criteriaを満たした5つの症例対照研究
研究の質の評価では評価が低いものが多い
Totalで見るとRR2.88
<Comment>
・慢性炎症(糖尿病、喫煙、感染症・・・)が血管の脆弱性を誘発し、その結果として脳梗塞をきたしているのではないか、という最近の仮説を検証した一つ
・歯周病は頻度が多く介入可能な疾患の一つ、ということで少なくとも脳梗塞入院患者のアセスメントはしてもいいのではないか(歯科料金は自費ではあるが・・・)
・慢性炎症の一つ一つが解明されることで介入可能になることで治療が変わる(メトホルミン、スタチンの抗炎症作用)ことは重要であるが、慢性炎症の背景には生活環境、さらには教育水準が隠れていそうであり、最終的には健康格差への介入が脳梗塞発症予防に最も重要なのかもしれない。Howは今は見えなくとも、徐々に解明されつつある印象ではある