2020年8月17日月曜日

ハイブリッド手術室の3Dモデル

3Dプリンターで何を作ったら面白いか考えた時に、
"市販されていないけども、自分の手元にあったら面白いと思える、専門性の高い何か"
だなと考えた

色々考えると、ハイブリッド手術室とかあったら面白いかなと思って作ってみた

無料の3Dモデルを組み合わせてそれっぽいモデルの作成

3Dプリンタで出力

 思ったより手間かかったがやっぱり面白い

次はマイクロをそのまま印刷してみようか。

2020年8月16日日曜日

医師の労働を考える

医師の労働について考えた

医師には定年が無いと言われ、実際にご高齢になっても働かれている方を時々みる

"死ぬまで働く"と聞くとなんだか悪い印象があるが、労働というものは果たして悪いものなのだろうか


時に会社売却などで十分なキャッシュを得て、悠々自適な生活をしている人の記事をみる

往々に、数年自由に過ごしたあとは再度何か新しいことをはじているように思える

もともと才のある人なのだから、何もせず時間を費やすということに耐えられないのではないだろうか

というか、人間というのは、ずっと何をすることもなく時間を過ごすことを苦痛に感じるようにできているのではないか

種の繁栄のために、"何かをよくしようと行動するよう"に遺伝的に仕組まれているのではないか、と思う


さらに、歳をとってから何もしないでいる時間が長いと、認知機能が低下してしまうのではないかと思う

独居で何もしてないご高齢の方と、ばりばり八百屋に立っているおじいちゃんとでは活力がまるで違う

人間、社会生活を営むということが予後に影響を与えると言われているが、実際にそうなのだろう

そして、社会生活の最たるものが仕事・労働というものなのだろう


よって、"死ぬまで働く"ということは、健全な人生を歩む上では、むしろ必要不可欠なことなのでは無いかとさえ思える

生きている間は常に脳に刺激を与え続けて日々を過ごすことが、理想的な生き方なのではないかと思う

そして、医師の仕事というのは、場合によっては死ぬまで働ける数少ない職業なのではないか


医師という仕事に限らなくとも、健全な人生を歩むために、死ぬまで労働をしようではないか

可能であれば、その労働というのは、ある程度の負荷があり、働きやすい環境であれば尚更よいのだろう

定年で仕事は終わりという時代は終わって、その先でどんな働き方ができるかを考えてみようではないか

2020年8月13日木曜日

YasargilのMicroneurosurgery

が、届きました!

https://www.amazon.co.jp/gp/product/3136448014/

写真も白黒ですが、詳細に載っています

様々なtypeの動脈瘤
昔の教科書だからこそ、今ではあまりみない分類もあるかもしれませんが、

解剖は変わらないからこそ、学武べき所は多くあります。

一度、原点に立ち返ってみるのもよいかもしれません。

 

2020年8月6日木曜日

頭蓋底手術参考書籍

 頭蓋底腫瘍の手術の勉強をしていて役立った書籍のまとめです


1. 入門 頭蓋底手術−側頭骨アプローチのための解剖と手術の実際

鮫島先生の書籍。絵が豊富でわかりやすいです

https://www.amazon.co.jp/dp/4758315515

2. 新 脳神経外科手術のための解剖学

こちらもイラストが多く、初学者にはわかりやすいです

https://www.amazon.co.jp/dp/4758315779


3. The Neurosurgical Atlas
https://www.neurosurgicalatlas.com/

こちらはwebになりますが、詳細な記載と手術動画をみることができます。
30分におよぶ手術動画も普通にみることができる

他にロートンなどもみてみましたが、
やはり初学者には解説が少なく、必要最低限のイラストや図が豊富なほうが
わかりやすいということがわかりました。

2020年8月5日水曜日

TSNET web開催決定

まだホームページは更新されてませんが、

TSNETのweb開催が決定したそうです。

300pにおよぶ論文のアップデート資料は買うかちありかと

 http://tsnets.umin.jp/index.html

2020年8月4日火曜日

脳外科分野でのtwitter上のインフルエンサー

少し気になって、下記のサイトで脳外科分野でのtwitter上のインフルエンサーを調べてみた
https://followerwonk.com/bio

雑誌の公式アカウントやeditorが多いなかresidentがいたりする
たまには海外のtweetをみてみるのも面白い


 
 

2020年8月3日月曜日

頸動脈フィルター

Permanent Percutaneous Carotid Artery Filter to Prevent Stroke in Atrial Fibrillation Patients
JACC VOL. 74, NO. 7, 2019 AUGUST 20, 2019:829–39
https://doi.org/10.1016/j.jacc.2019.04.035

内頸動脈フィルターの治験結果
IVCフィルターは結果的にそれほど成績がよくなく流行っていないがICフィルターはどうなのだろう
IC閉塞の予防は効果大だが、合併症が出れば重大だろうし諸刃の剣の予感
25例では大きな問題なかったとのことだが、
抗凝固薬に加えてDAPTはいかないといけないし、
よっぽどなリスクの人が適応なのだろうか

大きな心内血栓があるときやTAVIの時ぐらいだろうか?
内頸への流速を変える(粗大な血栓は下降大動脈に向かわせる)大動脈フィルターなども開発されているようだし、まだまだデバイスの進歩は期待できそう






2020年8月2日日曜日

CASは局麻の方がいい

Association between the choice of anesthesia and in-hospital outcomes after carotid artery stenting
Journal of Vascular Surgery, May 2019
https://doi.org/10.1016/j.jvs.2018.07.064

CEAは全麻に対してCASは局麻で術後の心血管イベントが少ないことが知られている
CASに対する全麻vs局麻の後方視的研究

12919例の検討
15%が全麻、85%が局麻
Base はそれほど差なし

全体として全身麻酔が悪いという結果に
・院内死亡が2.5倍
・心血管イベントが1.9倍
・心不全が2.3倍
・入院の長期化が2倍

全身麻酔と局所麻酔の割合

総じて局所麻酔の方がいいことに

後方視的研究なので、静止を保持できない患者などselection biasはあるではあろうが、
脳外科では基本全麻が当たり前だが、全麻自体もそれなりにリスクがあることを考えないといけない

2020年8月1日土曜日

心源性脳梗塞後の抗凝固薬再開はいつでもいい

Anticoagulation Timing in Cardioembolic Stroke and Recurrent Event Risk

Ann Neurol (IF: 9.037). 2020 Jul 12.
doi: 10.1002/ana.25844 

欧米のガイドライン上は4-14日後の開始が推奨されているが、エビデンスは乏しかった
1289人の後方視的研究での結果、0-3, 4-14, 15-daysで梗塞・出血ともに有意差なしであった


現状、「いつ開始すべきか」の答えとしては「ケースバイケース」でいいのだろう
症例ごとに出血リスク、梗塞リスクに違いはあるだろうし、適宜合わせて行っていく他ない
ただし、エビデンスが無い中で「絶対こうした方がいい」という医師の意見は、あくまで”意見”として扱った方がいいだろう